エルメスの“枠バッグ”を増やす5つの方法

「エルメスでは、年間に案内される“枠バッグ”の数が1人あたり2点までに限られている」——そんな話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。


一方で、毎週のように新しいバーキンを手にしている著名人やインフルエンサーも見かけます。


本記事では、そのような方々がどのようにして“枠バッグ”の案内数を広げているのか、実際に語られている方法をご紹介します。

年に3点、あるいはそれ以上のケリーやバーキンを手に入れるためのヒントとなるかもしれません。


※「枠バッグ」とは、ケリーやバーキンなど年間の案内数に上限があるとされるモデルを指す、エルメス愛好家の間で使われる通称です。


エルメスの“枠バッグ”とは?

エルメスでは、ブランドの哲学や希少性を守るために、一部モデルの案内に上限を設けていると言われています。


その代表が「バーキン」や「ケリー」で、年に2点までの案内にとどまることが多いという声が聞かれます。


ただし、これはエルメスが公式に明言しているルールではなく、店舗やタイミング、顧客との関係性によって運用が異なるとされています。


そのため、「絶対に2点まで」というわけではなく、状況によって異なるケースもあるようです。


エルメスのどのモデルが“枠バッグ”に該当する?

多くの店舗で、バーキンやケリー(ミニケリーを含む)は、“枠バッグ”として扱われることが多いといわれています。一方で、ピコタンやエヴリン、リンディなどの定番モデルは、一般的に“枠外バッグ”として、案内数の上限が設けられていないモデルとされることが多いようです。


ただし、こうした扱いも店舗によって異なります。たとえば、地方など比較的小規模な店舗では、ケリーアド(Kelly Ado)やケリーダンス(Kelly Danse)といったモデルも“枠バッグ”として扱われる場合があるようです。


また、そうした店舗では購入履歴が少なくても案内される可能性があるとも言われており、バッグごとの案内方針はあくまでその店舗の運用に委ねられていると考えるのが自然です。


エルメスのコンスタンスは“枠バッグ”なの?

バーキン、ケリー、コンスタンスは、エルメスの“三大バッグ”と称されることもありますが、コンスタンスは“枠バッグ”には含まれないケースが多いようです。


ただし、中国・日本・フランス・カナダ・シンガポール・オーストラリアなどの一部の店舗では、コンスタンスも“枠バッグ”として扱われることがあるという声もあります。


また、“枠外”とされている店舗であっても、コンスタンスは非常に人気が高く、案内までに相当な購入履歴が必要とされることもあるようです。

いずれにせよ、案内の有無やタイミングは、そのときの在庫状況や顧客との関係性によって変わる傾向があると考えられています。


エルメスの“枠外バッグ”はいくつでも購入できるの?

ピコタンやリンディ、ケリー・ダンスなどの枠外バッグは、案内数に明確な上限は設けられていないといわれています。


ただし、国や購入チャネル(店舗・オンライン)によって運用が異なることもあるようです。


たとえばアメリカでは、店舗では枠外バッグを何点でも購入できるという声がある一方で、公式オンラインストアでは年間3点までに制限されているという案内を受けたケースも報告されています。


また、イギリスでは、オンライン・店舗を問わず年間4点までという基準があるともいわれています。


一方で、それ以外の国では特に制限がないケースもあるようですが、「どのバッグを案内されるか」には、これまでの購入履歴や内容が大きく影響するというのが、多くのエルメス愛好家の共通認識です。


たとえば、バーキンに近い価格帯の商品を先に購入していれば、枠バッグが案内されやすくなることもあるようです。


逆に、先にケリー・ダンスなどの枠外バッグを購入したことで、枠バッグの案内に必要とされる“買い物実績”がリセットされたと感じた、という声もあります。


このように、枠外バッグであっても「いつ・どのように」購入するかが、その後の枠バッグの案内に影響を与える可能性があると考えられているのです。



エルメスの“枠バッグ”の案内を増やす方法

エルメスでは、かつて「年に1人2点まで、上半期に1点・下半期にもう1点」というように、時期を分けて案内されるという傾向があったとも言われています。


しかし2020年以降は、年間2点という枠の範囲内であれば、案内される時期は柔軟になってきているという声も聞かれます。

実際に、同時に2点の案内を受けた例や、短期間で連続して案内された例も報告されています。


とはいえ、「どうすればその2点の枠を最大限活用できるのか」「さらに上乗せすることはできるのか」——。


ここからは、実際に愛用者の間で語られている“枠を広げる方法”を5つご紹介します。


1. 海外店舗で購入する

枠バッグの案内枠を増やすために、最も広く知られている方法のひとつが「海外のエルメス店舗で購入すること」です。


エルメスでは、各国ごとに顧客情報を管理しているとされており、日本で年間2点の枠を使い切ったとしても、海外の店舗では“別の顧客”として扱われる可能性があるといわれています。


もちろん、購入履歴がまったくない状態で枠バッグを案内されるとは限りません。


しかし、実際に海外店舗では「購入履歴なしでも枠バッグを案内された」という声も少なくありません


なかでも、エルパト勢の間で“実績がある”と言われる店舗には、以下のような例が挙げられます。

  1. 東京・銀座店(インバウンド対応店舗)
  2. パリ本店(フランス)
  3. ミラノ(イタリア)
  4. ホノルル(ハワイ)
  5. ラスベガス(アメリカ)


これらの店舗は観光地エリアに立地し、来店数や販売実績が非常に高いため、多くの枠バッグが割り当てられている傾向にあると考えられます。


さらに、こうした店舗では「購入履歴よりも顧客としての印象」が重視されることもあると言われており、いわゆるリセラーに見られないような態度や装いで訪れることが、案内を受ける鍵になることもあるようです。


海外旅行の際には、こうした店舗を訪れてみるのも、枠バッグの案内チャンスを広げる有力な手段と言えるでしょう。


2. スペシャルオーダー(HSS)で枠を上乗せする

エルメスでは、ごく限られたタイミングで、スペシャルオーダー(HSS=Horseshoe Stamp)と呼ばれる特別なカスタムバッグの注文ができる機会があります。


このスペシャルオーダーを利用すると、年に2点とされる枠バッグの案内数に“もう1点”上乗せできると言われています。

たとえば、2021年にスペシャルオーダーを依頼した場合、2022年の後半にバッグが完成して手元に届くというスケジュールが一般的。


このように、通常の枠バッグ2点を年の前半に案内された後、スペシャルオーダーのバッグが後半に届くことで、年間で計3点の枠バッグを手にすることができたという例があるのです。


ただし、この方法には注意点もあります。


店舗や担当者によっては、「年2点まで」というルールを厳密に運用しているケースもあり、スペシャルオーダーであっても“3点目”と判断されることで、受け取りができないことがあるという話も。


実際には、店長やセールスアソシエイト(SA)の裁量によって判断が分かれる部分も多く、 「スペシャルオーダーの受け取りができるかどうかは、その時の関係性や店舗の方針次第」というのが実情のようです。


3. 別名義で購入する

購入名義を変えることで、新たに“枠バッグ2点分”の案内を受けられる可能性がある——これは、実際にセールスアソシエイト(SA)が顧客に提案することもある方法のひとつと言われています。


エルメスでは、顧客ごとに購入履歴がファイルとして管理されていると言われており、別名義で新たにファイルを作成すれば、新規顧客として扱われる可能性があります。


これにより、本来の枠とは別に、さらに2点の枠バッグが案内されるチャンスが得られると考えられているのです。


ただし、この方法にはいくつかの注意点があります。


まず、クレジットカードの名義と登録名義が一致している必要があるため、名義を変える場合は、信頼できる家族やパートナーなどの名前で登録し、その人名義のカードで支払う必要があります。


もうひとつの方法として「現金で支払う」手段もありますが、その場合、誕生日や電話番号、住所など、ファイルに登録された個人情報の確認を求められることがあるため、慎重な対応が求められます。


まれに本人確認書類の提示を求められることもあるため、確実に対応できる名義で行うのが安心です。


この方法は、あくまで一部の顧客の間で実践されているとされる手段であり、すべての店舗で有効というわけではありません。


運用の判断は、担当者や店舗の方針によって異なる可能性がある点に留意が必要です。


4. 高額商品を購入する

エルメスでは、バッグ以外のアイテム——たとえばジュエリーや時計、レザー小物などの購入を通じて、“顧客としての信頼”を積み上げることが重要だという声が多く聞かれます。


こうしたアイテムを積極的に購入することで、枠バッグの案内が柔軟になることがあると考えられているのです。

実際、半年〜四半期の間に10万ドル(日本円で1,000〜1,500万円以上)をエルメスで購入した顧客が、通常より多くの枠バッグを案内されたという報告もあります。


このようなハイレベルの顧客は、いわゆる「VIP」あるいは「超VIP」として店舗内で認識されることがあり、店長やセールスアソシエイトの裁量によって、年2点の枠を超える3点目・4点目の案内が行われるケースもあるようです。


もちろん、これは誰にでも当てはまるわけではなく、店舗の判断や個々の関係性に大きく左右されるものです。


とはいえ、「バッグ以外の商品にも興味を持ち、ブランドの世界観をトータルで楽しむ姿勢」は、エルメスにおける信頼構築の一歩とも言えるでしょう。


5. 正規店以外で手に入れる(リセールショップ、オークションなど)

「案内されるのを待つのではなく、自分のタイミングで欲しいバッグを手に入れたい」

そんな方にとって、有力な選択肢となるのがリセール市場やオークションの活用です。


エルメスでは、枠バッグの案内にあたって「購入履歴」や「顧客との信頼関係」が重視されると言われており、必ずしも希望モデルがすぐに案内されるとは限りません


また、どれだけ通ってもタイミングが合わないという声も多く聞かれます。


その点、リセール市場では、店頭ではなかなか出会えない希少モデルや理想的なカラー・素材の組み合わせに出会えることもあり、確実に入手できるという安心感があります。


とくに信頼できる専門店であれば、状態・価格・保証内容を比較検討しながら納得のいく一品を選べるのも大きな魅力です。


「エルメスのフィロソフィーやクラフトマンシップを尊重しながら、資産価値の高いアイテムを自分らしく選びたい」——そんな想いを持つ方にとって、リセール市場はもうひとつの自由な入口となるかもしれません。


枠にとらわれず、自分にぴったりのエルメスバッグを見つけたい方は、こちらでバーキンやケリーの在庫をご覧ください。