ヴィンテージケリーの買取相場はいくら?年代別・状態別の査定傾向を解説

お母様やお祖母様から譲り受けたケリーバッグ、なんとなくクローゼットにしまったままになっていませんか?自分のライフスタイルにはなじまないけれど、手放すには少し勇気がいる──。そんなお気持ちを抱えている方も多いはずです。


とはいえ、エルメスはただの“ブランド品”ではありません。


特に20年以上前に製造されたヴィンテージケリーは、希少価値や素材の風合いから今も高い評価を受けており、「今いくらで売れるのか?」を知ることで、納得の手放し方が見えてくることもあります。


本記事では、ヴィンテージケリーの定義や見分け方、サイズや年代ごとの買取相場、そして高く売るためのコツまでを丁寧に解説。


“安く手放して後悔したくない”という方に向けて、信頼できる買取店の選び方もあわせてご紹介します。


ヴィンテージケリーとは?定義と見分け方

「ヴィンテージ」とは、単に“古い”という意味ではありません。


とくにエルメスのケリーにおいては、年式や仕様によって希少性や価値が大きく変わるため、まずは“ヴィンテージケリーとは何か”を正しく理解しておくことが大切です。


ここでは、査定において重要視される「ヴィンテージの定義」や「見分け方」のポイントをわかりやすく解説します。


※本記事で紹介する「ヴィンテージ」の定義は一般的な目安です。査定額は店舗ごとの評価基準や、状態・素材・流通状況など複数の要素で決まります。


ヴィンテージの定義は「製造から20年以上」

ヴィンテージケリーと呼ばれるのは、一般的に製造から20年以上が経過したものを指します。たとえば2025年現在であれば、2005年以前に製造されたケリーがヴィンテージに該当します。


単に古いというだけでなく、「当時の素材」「デザイン仕様」「製造年ごとの刻印」など、その時代ならではの魅力が詰まっていることも評価のポイントになります。


実際、クラシックな風合いや希少なレザーを用いたケリーは、現行モデルでは手に入らない価値として高く評価されることもあります。


見分けるには刻印と仕様がカギ(□A/◯Zなど)

ケリーの製造年は、バッグ内部やベルト裏に打刻された“刻印”から読み取ることができます。


代表的な刻印は以下の通りです:

  1. □(四角)+ アルファベット:1997年〜2014年(例:□A=1997年、□R=2014年)
  2. ◯(丸)+ アルファベット:1971年〜1996年(例:◯Z=1996年)
  3. アルファベット単独や記号なし:〜1970年の旧モデル、あるいは2015年以降のモデル


このように刻印は製造年を特定できる信頼性の高い情報源として、査定の際にも重視されます。


現行モデルとの違い|ハンドル・縫製・金具に注目

ヴィンテージケリーは、見た目にも現行モデルと異なる点が多くあります。代表的な違いは以下のとおりです。



このような仕様の違いが、ケリーの持つ「時代感」や「佇まい」に大きく影響します。


それゆえ、仕様を正確に見極められるかどうかが、ヴィンテージケリーを正当に評価できるかどうかの分かれ目ともいえるでしょう。


ヴィンテージケリーの買取相場はいくら?【サイズ別目安】

ヴィンテージケリーとひと口に言っても、その査定額はサイズによって大きく異なります。


人気の高い25cmや28cmは特に高額査定がつきやすい傾向がある一方で、32cm・35cmなどの大きめサイズは使用頻度やトレンドによって相場に幅が出ることもあります。


ここでは、サイズ別の査定傾向とおおよその相場目安をご紹介します。


※価格はあくまでも参考値であり、素材・カラー・金具・刻印・状態・市場在庫によって変動します。


ケリー25・28・32・35の査定傾向

ケリーバッグは長年にわたって多くのサイズ展開がされていますが、近年のヴィンテージ市場においてはコンパクトサイズほど人気が集中する傾向にあります。


  1. ケリー25(Sellier/内縫い・外縫い問わず):小ぶりでエレガントな印象。現行モデルでも人気が高く、ヴィンテージでも査定額は高めで安定しています。
  2. ケリー28:実用性と上品さのバランスが取れた王道サイズ。通勤やフォーマルシーンでも使いやすく、安定した需要があります。
  3. ケリー32・35:荷物が多い方には嬉しいサイズですが、カジュアル化が進む近年では少し大きく感じる人も多いため、サイズによる評価の差が出やすい傾向にあります。ただし、ボックスカーフや定番カラーで状態が良ければ高値になるケースも。


サイズごとの需要と買取相場

※相場は2025年現在の参考価格です。状態や仕様により変動します。


▶︎現行ケリーも含めた買取相場を知りたい方は、「ケリー買取完全ガイド|人気サイズ別の相場と高額査定のポイント」もあわせてご覧ください。


ちなみに、ケリーの現行定価はモデルや素材にもよりますが、ケリー25で190万円前後〜、ケリー28でも200万円前後〜です。


つまり古いケリーであっても、状態や仕様によっては現在のベーシック素材のケリーの定価と同等の買取金額になるケースもあります。


現行モデルのケリーの最新定価情報については、「【2025年最新版】エルメス ケリーの定価まとめ|サイズ・素材別の価格と推移」で詳しくまとめています。


年代や仕様によってヴィンテージケリーの買取価格はどう変わる?

同じサイズのケリーでも、「いつ」「どんな素材で」「どんな仕様で」作られたかによって、買取価格に差が出ることがあります。


とくにヴィンテージモデルは、時代ごとのディテールや素材の違いが個体の評価に直結するため、仕様を正しく把握しておくことが高額査定の鍵になります。


90年代以前モデルの魅力(ミニケリー含む)

1990年代以前に製造されたケリーは、“旧型”とも呼ばれ、現行モデルにはないクラシックな佇まいが特徴です。


なかでもミニケリー(特に旧型)は、細身でカーブの効いたハンドルや、繊細な金具デザインなどが評価され、状態が良ければ300万円以上の査定になるケースも。


また、当時の製造工程は現代よりも手作業の比重が高く、一点一点に「時代の空気感」が宿ることも、コレクターや愛好家からの支持を集める理由です。


▶︎詳しくは「人気のヴィンテージエルメス7選」の記事でも紹介しています。


素材(ボックスカーフ・ヴォーガリバーなど)の希少性

ヴィンテージケリーでは、今ではほとんど使われなくなったクラシックレザーが多く見られます。代表的なものは以下の通りです。

  1. ボックスカーフ:艶のあるスムースな表面が特徴。傷はつきやすいものの、手入れによって“味わい”が増す素材。現行では採用数が限られ、ヴィンテージ市場では根強い人気
  2. ヴォーガリバー:しっとりとした質感と柔らかさが特徴のレア素材。経年変化で独特の雰囲気をまとい、愛用者の多いレザーです。
  3. クシュベル:現在は使われていない、細かい型押しが特徴のレザー。後継素材であるエプソンと同様に、傷がつきにくく扱いやすい特性を持ち、適度な光沢感から上品な印象を保ちつつ実用性にも優れています


これらの素材は、見た目の美しさだけでなく、「もう手に入らない」ことが査定で高く評価されるポイントになります。


また、ヴィンテージモデルのなかでも、異素材コンビ、希少カラーなど特別仕様のケリーは、より高く評価されるケースがあります。


たとえば、ボックスカーフ×ヴィブラート、クシュベル×トワルの異素材コンビモデルなどは、流通量が限られており、コレクターからの人気が高いため、通常モデルを上回る査定額がつくことも。


素材とデザインの希少性が重なったケリーは、まさに“唯一無二の価値”として扱われます。


エキゾチックレザーはヴィンテージでも高額査定の可能性

ヴィンテージケリーのなかでも、クロコダイル(ポロサス・ニロティカス)やリザードなどのエキゾチックレザーは、通常モデルとは一線を画す高額査定となることがあります。


希少性に加えて、状態が良好であれば市場でも高値での取引が期待できます。


ただし、これらの素材は乾燥や経年による劣化に注意が必要であり、同じ年代・サイズでも保存状態によって査定額に大きな差が出る点は留意が必要です。そのため、エキゾチックレザーのヴィンテージケリーをお持ちの方は、専門の知識と経験をもつ鑑定士がいる店舗での査定をおすすめします。


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ゴールド金具・セリエ(外縫い)人気の再燃

仕様の違いによる査定差として、金具の色や縫製のスタイルも注目されています。

  1. ゴールド金具はエレガントな印象が強く、ブラックやエトゥープなどの定番カラーと組み合わせると非常に人気が高まります。
  2. セリエ(外縫い)タイプは、かっちりとしたフォルムが特徴で、近年再び評価が高まっており、「外縫いの方が高く売れる」傾向も見られます。


また、クロア(金具部分)の形状や刻印の位置など、細部の仕様がヴィンテージモデル特有の価値を左右するため、鑑定力のある店舗での査定が重要になります。


▶︎「エルメスで今高く売れるものランキングTOP5」でも、市場での評価動向を紹介しています。


高く買い取ってもらうには?ヴィンテージケリー査定のポイント

せっかく手放すのであれば、できるだけ高く、そして納得のいく形で売却したい──。


ヴィンテージケリーの査定では、「年式」や「素材」だけでなく、見落とされがちな付属品や見た目の印象、さらには売却方法の選び方までが価格に影響することがあります。


ここでは、少しの工夫で査定額アップにつながるポイントをご紹介します。


状態を正しく伝えるコツ(保存袋・クロシェットなど)

買取査定では、本体の状態はもちろんのこと、付属品の有無も重要な評価項目です。



再販売を意識したカラー・サイズが強い

ヴィンテージケリーを買い取った店舗が「次に売りやすいかどうか」も、査定額に影響します。


特に以下のような仕様は、再販時に人気が出やすく、高値での引き取りになりやすい傾向があります。

  1. カラー:ブラック、エトゥープ、ゴールドなどの定番色
  2. 素材:ボックスカーフ、クシュベルなどの人気レザー
  3. サイズ:25・28cmは市場需要が高いため安定して高額


特別なカラーやレア素材もプレミア価格になる場合がありますが、一般流通向けの“王道仕様”の方が相場が安定しているのも事実です。


委託販売も選択肢に入れる

「手放すのは決めたけど、安く手放すのはもったいない」


そんな方には、委託販売という売却スタイルもおすすめです。

  1. メリット:店舗が適正価格で販売代行してくれるため、自分で価格交渉をせずに高値での売却を目指せる
  2. デメリット:すぐに現金化したい方には不向き。販売までに時間がかかる場合も。


また、「もう使うことはないけれど、思い入れがあるから捨てられない」という方にとって、丁寧に引き取ってもらえる委託販売は、気持ちの整理とクローゼットの整理の両方が叶う手段になることもあります。


エルメス専門店 XIAOMAでは販売力(販売ネットワーク)も評価されており、ヴィンテージケリーを納得感ある形で手放したい方から選ばれています。


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どこに売るのが正解?ヴィンテージケリー査定で信頼できる買取店の特徴とは

ヴィンテージケリーの価値をきちんと評価してもらうには、売るお店選びが非常に重要です。


専門性の高いアイテムだからこそ、ただ「高く買い取ります」と謳うだけの買取店ではなく、その魅力を正しく見極めてくれる店舗を選ぶことが、満足度の高い取引につながります。


ここでは、信頼できる買取店を見極めるための3つのチェックポイントをご紹介します。


特徴①:ヴィンテージエルメスを理解した専門家が在籍している

エルメスの査定には、モデルやサイズだけでなく「素材の特性」「刻印の年代」「金具や縫製の仕様差」など、細かな知識が必要です。


特にヴィンテージケリーは、仕様や製造年代の知識がないと正当な評価ができません

  1. 年代によって異なる刻印や構造
  2. クラシックレザーの経年変化の見極め
  3. ヴィンテージならではの個体差


これらを適切に判断できる店舗を選ぶには、「エルメス専門」や「鑑定歴◯年」といった情報が明示されているかを確認するのがポイントです。


特徴②:ヴィンテージケリーの再販ルートを持っている

買取価格は、単にモノの評価だけでなく、「それをいくらで再販できるか」の裏付けがあるかどうかによっても変わります。


とくにヴィンテージケリーは、一定のマニアやコレクターから強い需要があるため、それらの顧客ネットワークを持つ店舗であれば、強気の査定額を提示できる可能性が高いです。

  1. 海外にも販売ルートがある
  2. ヴィンテージファンの顧客が多い
  3. 買取後すぐに再販できる販売力がある


こうした要素を持つ店舗は、単発的な価格提示ではなく「本当に売れる価格」での査定が期待できます。


特徴③:査定結果の理由を丁寧に説明してくれる

「これは古いモデルなので安くなります」だけで済まされてしまうと、納得感に欠けます。

信頼できる買取店であれば、

  1. なぜこの素材・仕様が評価されるのか
  2. なぜこの価格帯になるのか
  3. 他のモデルと比較してどう違うのか

など、根拠とともに査定結果を説明してくれるはずです。


自分では気づかなかった価値を教えてくれるような対応こそ、ヴィンテージを大切に扱うお店の証です。


ヴィンテージケリーの“今の価値”を知ることが後悔しない売却への第一歩

ヴィンテージケリーは、時代を超えて愛されるモデルであると同時に、素材や仕様によって資産的な価値が高まる可能性のあるバッグです。


ただし、その価値は「実物を見たプロ」が判断してこそ、正確に把握できるもの。


「譲り受けたけれど、もう使うことはない」

「しまったままになっていて、少し気になっている」

「売るかは決めていないけれど、価値は知っておきたい」


そんな方には、まずはLINEで写真を送るだけの無料査定から始めてみることをおすすめします。


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