エルメスのアイテムを手に取るたび、その美しさと共に目に留まる小さな刻印。エルメスの刻印には、あなたのお手持ちのアイテムが
といった、物語を語る鍵になっています。
実はこのような刻印に関しては、エルメス社から公式に発表されたことはありません。しかし長年にわたる研究により、これらの刻印には一定のパターンがあることが明らかになってきました。
本記事ではエルメスの刻印が秘める世界へと皆様をご案内いたします。刻印の解読方法を習得することで、お手持ちのエルメスアイテムの真の価値と歴史を紐解くことができるでしょう。
それは単なる製造年代の特定にとどまらず、作品が辿ってきた道のりや、生み出した職人の想いにまで思いを馳せる、エルメスとの新たな対話の始まりとなるはずです。
なお、ここでご紹介する刻印情報はエルメス社の公式発表ではございません。あくまでも参考情報としてお楽しみいただければ幸いです。
2025年2月10日更新情報:2025年のエルメスの刻印は「K」です。 |
エルメスアイテムの一つ一つに刻まれた秘密の暗号。それがエルメスの刻印です。この小さな印は、製品の製造年代、製造工房、そして匠の技を凝縮した職人の情報を物語っています。
以下はボリードに刻まれた刻印です。
ボリードの刻印は、多くの場合、ファスナー端にあるタブ裏に打刻されています。この小さな空間に、アイテムの歴史が凝縮されているのです。(各シリーズの刻印位置の詳細は後述いたします。)
典型的な刻印パターンでは、左上に年代を示す文字が刻まれています。例えば「A」は2017年製造を示す刻印。その右や下には、製造を担当した職人や工房を示す刻印が添えられています。
職人の刻印に関しては興味深い議論があります。一般には職人のイニシャルを表すと言われていますが、実際にはそうでないケースも存在します。さらに、古いエルメス製品には、研修中の職人が属する特定の工房で手掛けた証として刻印が施されているという逸話も。
このように、職人や工房を示す刻印にはミステリアスな側面がありますが、製造年を表す刻印には一定のルールが存在します。次のセクションでは、この時代を刻む暗号の解読方法をご紹介いたします。
エルメスの時を刻む暗号、それが製造年代を示す刻印です。この小さな印は、あなたの愛するエルメスアイテムの誕生年を物語っています。
お手元のエルメスアイテムを、ぜひここでゆっくりとお手に取ってください。これからご紹介する情報を手がかりに、あなたの大切なアイテムがいつ生まれたのか、その秘密を解き明かす旅に出かけましょう。
エルメスの歴史を紐解く上で、XIAOMAで確認された最古の刻印は、1964年製造を示すとされる「T」です。そこから1965年の「U」、1966年の「V」と続いていきます。
2014年までは、アルファベット順に刻印が進んでいきました。しかし、2015年からは新たな幕開けを告げるかのように、アルファベット順から離れた独自の順序を採用しています。
これはまさに、伝統を重んじながらも常に革新を続けるエルメスの精神を体現しているようで、非常に興味深い変化です。
ただしこれらの刻印情報は、エルメス社が公式に発表したものではありません。エルメスの世界には、常に神秘とエレガンスが漂っているのです。実際、店舗の在庫状況によっても、各年に販売される製品の刻印は微妙に異なる可能性があります。
したがって、ここでご紹介した製造年代の情報は、あくまでも大まかな目安としてお楽しみいただければと思います。
エルメスの時を刻む刻印の世界は、宝探しのような魅力に満ちています。特に1964年から1970年の刻印と、2015年以降の刻印には、興味深い共通点があります。
他の年代のアルファベットが丸や四角で囲まれているのに対し、1964年から1970年と2015年以降の刻印は何にも囲まれていないのです。この「枠なし」の刻印は、エルメスの革新性と伝統の融合を象徴しているようで、非常に興味深い点です。
しかしこの類似性ゆえに、これらの年代の刻印を見分けることは、一筋縄ではいきません。年代を正確に特定するためには、工房や職人刻印、経年変化、デザインの特徴、使用素材などの要素を総合的に判断する必要があります。
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1971年から1996年、エルメスは丸い輪で囲まれたアルファベットで製造年の刻印を刻みました。
Aから始まり、まるで物語の章を重ねるように、Zまで続きます。
1997年から2014年、エルメスの刻印は四角い枠に囲まれたアルファベットへと姿を変えます。
Aから始まり、2014年のRで幕を閉じるこの時代。四角い枠は、エルメスの確固たる品質と伝統を表現しているようで、非常に印象的です。
そして2015年以降、エルメスは再び革新の風を吹かせます。枠を取り払い、自由なアルファベットだけの刻印へと移行したのです。
「T」から始まったこの新時代は、予測を覆す展開の連続でした。特に注目すべきは、2015年の「T」と2016年の「X」。これらは、エルメスが常に期待を超える存在であることを物語っています。
さらに興味深いのは、2015年の「T」選択の背景です。「ソルド品(セール品)」を示す「S」との混同を避けるためではないか、という見方もあります。
この予測不可能な刻印の流れは、エルメス愛好家の間で新たな楽しみを生み出しています。「来年は何が来るのだろう」と、刻印予想が年中行事のようになっているのです。
私たちXIAOMAのスタッフも、この予想を楽しんでいます。実は、本記事の最後で2025年の刻印予想を発表する予定です。どうぞお楽しみに。
※2025年2月10日更新情報:今年のエルメスの刻印は「K」となりました。
さて、ここまでお読みいただき、あなたのエルメスアイテムの刻印に新たな興味が湧いてきたのではないでしょうか?その刻印が語る物語、そしてアイテムの真の価値が気になり始めたなら、それはエルメスとの新たな対話の始まりです。
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エルメスの魅力は、その卓越したクラフトマンシップだけでなく、使用される素材の希少性と品質にも宿っています。ここでは、エルメスの至宝とも呼べる特別な素材に施される、神秘的な刻印の世界へとご案内いたします。
エルメスの頂点に立つ「エキゾチックレザー」。その名の通り、稀少で魅惑的な動物の皮革を指します。ワニ(クロコダイル、アリゲーター)、トカゲ(リザード)、ダチョウ(オーストリッチ)、そして象(エレファント)。
これらの素材を用いたアイテムには、その希少性と価値を物語る特別な刻印が秘められています。
エルメスの王冠とも呼べる素材、ポロサス。ワシントン条約で保護されるイリエワニの皮革です。
その美しく整った鱗模様は、まさに自然が生み出す芸術。「Λ」の刻印は、この至高の素材を証明する印です。
ナイル川の名を冠するこの素材は、エルメスの最高級品と言える「ヒマラヤ」シリーズの主役。ポロサスに迫る品質を誇り、「⚫︎⚫︎」の刻印がその証となります。
一説によると、ポロサスがワシントン条約によって乱獲が禁止されたタイミングの代替品として使われるようになったのではないかと言われています。
アリゲーターもワニの一種ですが、クロコダイルよりも小型のワニです。腑はクロコダイルよりも揃ってはいませんが、使用の幅が広く、普段使いしやすいワニ素材といえます。
アリゲーターが使用されたエルメスアイテムには「◻︎」の刻印が打刻されています。
東南アジアのトカゲを使用している素材で、細かく美しい鱗が特徴です。リザードを使用したエルメスアイテムには「ー」が打刻されています。
さらに、カイマン(アリゲーターの一種)の「⚪︎」、ナチュラルリザード(オオトカゲの一種)の「=」など、エルメスの創造性は尽きることがありません。
これらの特別な刻印は、エルメスの世界における秘密の言語。その一つ一つが、素材の希少性、職人の技、そしてエルメスの哲学を物語っています。
エルメスのエキゾチックレザーについて、さらに詳しい情報をお求めの方は、ぜひ下記の専門記事もご覧ください。エルメスの魅力がさらに深く理解できることでしょう。
エルメスの魅力は、その洗練されたデザインや卓越した品質だけではありません。
時に、ひっそりと刻まれた特殊な刻印が、そのアイテムの独特な由来や特別な物語を語りかけてきます。
ここからはそんな特殊なエルメス刻印の世界へと皆様をお連れします。
あなたのエルメスに馬蹄の刻印を見つけたなら、それは夢のような特別なアイテムです。この刻印は、スペシャルオーダーの証。
色、素材、ステッチ、金具まで、すべてがオーナーの望み通りにカスタマイズされた逸品であることを物語っています。
スペシャルオーダーの特権は「年間数千万円以上の購入実績」を持つ顧客にのみ許されるとか。まさに、エルメスの世界における究極の贅沢と言えるでしょう。
この魅惑的な世界についてさらに深く知りたい方は、以下の詳細記事をご覧ください。
▶︎スペシャルオーダーのご説明 – エルメスの馬蹄刻印が示すもの
星型の刻印が施されたアイテムは、エルメス関係者のために特別に制作されたものと言われています。
かつては、その希少性ゆえに高い評価を受けていましたが、近年ではその神秘性よりも、アイテム自体の魅力が重視される傾向にあります。
Sの刻印は、セールで販売されたアイテムを示すと言われています。
時に1989年の製造年刻印と見間違えることもありますが、これもまた特別な出会いの証。セールで手に入れた思い出深いアイテムかもしれません。
エルメスの魅力は、その美しさだけでなく、一つ一つのアイテムに秘められた物語にもあります。
その物語を紐解く鍵となるのがここまでご紹介してきた刻印ですが、「私のエルメス、刻印がどこにあるのかしら?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで、エルメスの代表的なアイテムにおける刻印の隠れた場所をご紹介いたします。
バーキン、ケリー、コンスタンス...それぞれのアイテムには、職人の想いと共に刻まれた印があります。その場所を知ることは、あなたのエルメスをより深く理解する第一歩となるでしょう。
ここでご紹介する情報は、XIAOMAで実際に取り扱ったアイテムに基づいています。エルメスの世界は奥深く、必ずしもすべてのアイテムがこの通りではないかもしれません。それもまた、エルメスの魅力の一つと言えるでしょう。
あなたのエルメスに秘められた物語をより深く知りたい方、刻印の場所や意味について詳しくお知りになりたい方は、ぜひXIAOMAのLINE簡易査定をご利用ください。エルメスのエキスパートが、あなたの大切なアイテムの秘密を丁寧に紐解いてまいります。
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エルメスの象徴的存在、バーキン。その美しさと匠の技は、小さな刻印にも表れています。
・2015年以降(T刻印より):バッグの内側左側にひっそりと刻まれています。
・2015年以前:正面のクロアベルトの裏側に隠されていました。
この刻印位置の変遷は、バーキンの歴史そのもの。あなたのバーキンは、どちらの時代を生きているのでしょうか?その刻印の場所一つで、バッグが歩んできた時間が見えてきます。
エルメスの歴史に輝くケリーバッグ。その刻印が秘められた場所は、バーキンと同様の変遷を辿っています。
・2015年以降(T刻印より):バッグの内側左側にひっそりと刻まれています。
・2015年以前:正面のクロアベルトの裏側に隠されていました。
エルメスの愛らしい逸品、ケリードール。ケリードールの刻印は、バッグのマチの内側に刻まれています。
エレガントで機能的なデザインで愛されるコンスタンス。コンスタンスの刻印は、蓋を開けた際に出てくる仕切りの上部に刻まれています。
愛らしくも機能的なトートバッグ、ピコタン。ピコタンの刻印は、バッグ内側のベルトに刻まれています。
「ショルダーバーキン」とも呼ばれる、カジュアルなアレンジが魅力のジプシエール。ジプシエールの刻印は、正面のクロアベルトの裏側に刻まれています。
「初のファスナー付きバッグ」としてエルメスの歴史に深く根ざしているボリード。ボリードの刻印は、ファスナー端にあるタブの裏に刻まれています。
1923年に誕生したボリードのデザインを復刻しながら、さらに機能性を向上させたボリード1923。その刻印は内部ポケットに刻まれています。
エルメスの創造性と実用性が見事に調和したリンディ。リンディの刻印は留め具ベルトの裏側(正面右側)に刻まれています。
リンディのデザインはそのままに、より愛らしいサイズで登場したリンディミニ。リンディミニの刻印は内側のサイドポケットに刻まれています。
カジュアルなスタイルにも馴染みながら、エルメスならではの品格を放つエブリン。エヴリンの刻印は、ショルダーの付け根の内側に刻まれています。
エルメスの実用性と遊び心が融合したエールバッグ。エールバッグの刻印は、バッグ背面皮部分の裏側に刻まれています。
エルメスの洗練されたカジュアルを体現するガーデンパーティー。ガーデンパーティーの刻印は、マチの中央のレザーの帯に刻まれています。
デザイン性と実用性が素晴らしく人気のべアンスフレ。べアンスフレの打刻は、コインケース裏にある札入れに刻まれています。コインケースのマチ部分に刻まれている場合もあります。
実用性の高いミニウォレット、ベアンコンパクト。その刻印は、小銭入れの裏側にある収納ポケットに刻まれています。
Hウォッチの刻印はバンドの裏に刻まれていますが、これはバンドの刻印です。時計の製造年は保証書で確認できます。
エルメスの世界には、まだ多くの謎が残されています。刻印もその一つ。XIAOMAが、皆様からよく寄せられるご質問にお答えいたします。
A1:はい、確かに存在します。
XIAOMAでの経験から、以下のようなケースがあることを確認しています。
・素材の特性により刻印が見えにくくなっているもの
・製作過程で刻印部分が縫い込まれてしまったもの
・当初から刻印が施されていないと思われるもの
また、小物類の中には、デザイン上の理由から刻印がないものも。例えば、人気のチャーム「ロデオ」は、通常鞍の裏に刻印がありますが、ない場合もあります。
A2:必ずしもそうとは限りません。
確かに、馬蹄刻印(スペシャルオーダー品)などの希少な刻印は、アイテムの価値を高める一要素です。しかし、これだけで高値取引が決まるわけではありません。
査定額は、アイテムの状態、市場での需要、全体的な希少性など、多角的な視点から総合的に判断されます。エルメス製品の真の価値は、刻印だけでなく、そのアイテムが持つ全体的な魅力にあるのです。
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A3:刻印のみで100%の判断を下すことは困難です。
しかし、刻印の状態から、ある程度の判断材料を得ることは可能です。例えば、偽造品では以下のような特徴が見られることがあります。
・文字サイズの不均一さ
・刻印の歪み
・インクの滲み
ただし、これらの特徴が見られたからといって、即座に偽物と断定することはできません。本物のエルメス製品でも、手作業による刻印のため、わずかな個体差が生じることがあるからです。
真贋判定に不安をお持ちの方は、ぜひXIAOMAにご相談ください。長年の経験と専門知識を持つ鑑定士が、細部にわたって丁寧に検証いたします。
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エルメスの世界に、新たな謎が生まれようとしています。
長年、製造年代を示す刻印はアルファベット順に変化してきましたが、近年その法則が崩れ、予測不可能な展開を見せています。
2025年、エルメスは私たちにどんな驚きを用意しているのでしょうか?
XIAOMAのスタッフが、その洞察力と経験を結集し、大胆な予想を立ててみました。
・予想第1位:「S」
理由:1989年以降使用されておらず、復活の可能性が高い
・予想同率第2位:「V」
理由:1992年以降未使用。最近の使用パターンとしても可能性が高い
・予想同率第2位:「R」
理由:11年間使用されておらず、再登場が期待される
その他の興味深い予想:
・「N」:直感による予測
・「J」:これまでの製造刻印では見られない文字
・「E」:最近の無枠アルファベット使用傾向に基づく
これらの予想には、エルメスの歴史、最新のトレンド、そして私たちの直感が込められています。
しかし、エルメスは常に私たちの予想を超える存在。2025年の刻印が、どんな形で私たちを驚かせてくれるのか、今から胸が高鳴ります。
あなたはどんな予想をお持ちでしょうか?ぜひ私たちにお聞かせください。
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※2025年2月10日更新情報:今年のエルメスの刻印は「K」であることが判明いたしました。
エルメスの世界に秘められた暗号、刻印の神秘。この記事を通じて、その一端をご紹介させていただきました。
公式には発表されていない情報ではありますが、長年にわたるエルメスアイテムとの対話を通じて、特に製造年代を示す刻印には、確かな法則が存在すると私たちは確信しています。
さて、あなたのエルメスアイテム。その刻印の秘密は明らかになりましたでしょうか?
あるいは、新たな疑問が生まれたかもしれません。
「私のバッグの刻印、実は特別なものかしら?」
「この刻印が示す価値って、どれくらいなのかしら?」
そんな好奇心が芽生えたのなら、それはあなたとエルメスの新たな対話の始まり。その大切な瞬間を、XIAOMAが全力でサポートいたします。
30年以上の査定経験を持つ鑑定士が、あなたの大切なエルメスアイテムに秘められた物語を丁寧に紐解いていきます。
その歴史、希少性、そして何より、あなたとエルメスを結ぶ特別な絆。それらすべてを総合的に見極め、その真の価値をお伝えいたします。
エルメスの刻印は、単なる記号ではありません。それは、時代を超えて受け継がれてきた職人の想い、ブランドの哲学、そしてあなたとの大切な思い出。すべてが刻まれた、かけがえのない宝物なのです。
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