エルメスの「バーキン」や「ケリー」は、世界中のファンが憧れる特別なバッグです。しかし正規店での出会いは簡単ではなく、限られた数しか案内されないため、多くの人が挑戦するのが「エルパト(エルメスパトロール)」です。
エルパトとは、正規店を巡回したりオンラインをチェックしたりして、入荷のタイミングに合わせて来店を重ねる行動のこと。運や縁の要素も大きいですが、工夫や継続によって購入できるチャンスを高められると言われています。
本記事では、エルパトの始め方、成功のコツ、かかる費用や注意点をわかりやすく解説します。さらに、もし挑戦に疲れてしまったときに選べるリセール市場という選択肢についてもご紹介。
「いつかエルメス正規店で憧れのバッグを手にしたい」と考えている方の第一歩を後押しします。
「エルパト」とは、エルメスパトロール(Hermès Patrol)の略称で、正規店を巡回してバーキンやケリーなどの人気バッグを購入するために繰り返し足を運ぶ行動を指します。日本の愛好家の間で広まった言葉であり、SNSやブログなどでもよく使われています。
エルパトの目的は、正規店での購入チャンスを高めること。エルメスのバッグは、公式サイトや店舗に並ぶ数が非常に限られており、いつ・どこで案内があるかは事前にわからないため、来店を重ねることで「偶然の出会い」に近づけると考えられています。
実際のやり方は大きく分けて2つです。
こうした行動は時間や労力がかかりますが、「ある日突然、憧れのバーキンに案内された」という体験談も多く、夢を持って挑戦する人が後を絶ちません。
エルメスのバッグが「特別」とされる理由は、単に人気があるからではありません。生産体制そのものが希少性を生み出しているのです。
こうした背景から、バーキンやケリーは「欲しいときにすぐ買えるバッグ」ではなく、運やタイミング、縁が重なってようやく出会える特別な存在となっています。
さらに、エルメスには「ブランドとして選ばれた顧客に特別なバッグを託す」という哲学もあります。
初来店ですぐに案内されることは少なく、購入履歴やブランドとの関係性に応じて、案内される商品が変わる傾向があります。これは「売らない」という姿勢ではなく、クラフトマンシップを大切にし、本当に必要とする人に届けるための工夫なのです。
そのため、憧れのバッグを手にするためには、継続して正規店に足を運ぶ=エルパトが必要だと考えられています。
エルパトは、ただ闇雲にお店を巡るだけでは成果につながりにくい行動です。ここでは、初心者でも始めやすい基本のステップを紹介します。
まずは定期的に店舗に足を運ぶことが基本です。週1回〜月数回など、無理のないペースで継続するのがおすすめ。
銀座や表参道といった主要店舗だけでなく、複数の店舗を巡ることで出会いの確率が高まります。
エルメス公式オンラインにも、不定期に人気バッグが掲載されることがあります。深夜や早朝に入荷することもあるため、こまめなチェックや通知サービスの活用が効果的です。
「バッグありますか?」と単刀直入に聞くだけでなく、スカーフや小物を見ながら会話を楽しむ姿勢も大切です。
店員さんに顔を覚えてもらうことで、将来的に案内につながる可能性が高まります。SNS上では、「半年ほど通って対応が一番良かった人に担当になってもらった」という声もありました。
エルパトは短期間で結果が出るとは限りませんが、「継続」「多角的なアプローチ」「自然な関係づくり」の3つを意識することで、チャンスに近づけます。
同じように店舗を巡っていても、出会える人と出会えない人がいるのがエルパトの難しさです。ここでは、チャンスを少しでも高めるために意識したいコツを紹介します。
エルパトを続ける上で大切なのは、「ただ通う」だけでなく、自分の振る舞いや関わり方も工夫すること。小さな積み重ねが、憧れのバッグとの出会いにつながります。
エルパトは、時間もお金もある程度必要になる挑戦です。憧れのバッグに出会うために、どのような負担があるのかを理解しておきましょう。
都内や主要都市に店舗が集中しているため、地方在住の方は新幹線や飛行機代、宿泊費がかかることもあります。週末ごとに通えば、数万円単位の出費になることも。
「1日がかりで複数店舗を回る」「数ヶ月〜数年単位で通い続ける」といった長期的な時間投資が必要になる場合もあります。短期間で必ず成果が出るわけではない点は理解しておきましょう。
通う時間や費用をほかの趣味や旅行にあてることもできるため、何を優先するかは人それぞれ。エルパトに挑戦すること自体を楽しめるかどうかが続けるポイントです。
中には、購入を抑えてとにかく来店回数を重ねる“無課金派”と、担当を固定してまとめ買いで実績を積む“課金派”というスタイルに分かれる、という声もあります。
もちろん、こうしたコストは負担にもなりますが、「夢に挑戦するための投資」と考えれば前向きに取り組めるはずです。
大切なのは、自分のライフスタイルに無理のない範囲で続けることです。
エルパトに挑戦していると、多くの人が同じような悩みに直面します。ここでは代表的な不安や疑問を取り上げ、前向きな解決のヒントを紹介します。
SNSなどで「塩対応された」という声を見かけることがあります。これは個人の体験談であり、店舗や担当者によって接客スタイルが異なるだけのケースも多いです。
大切なのは一度の対応で落ち込まず、自然体で会話を重ねること。ブランドに敬意を持つ姿勢は必ず伝わります。
「高収入でなければ買えないのでは?」と不安になる人もいますが、実際には年収よりも縁とタイミングの要素が大きいといわれています。
日々の来店や誠実なやり取りを重ねることで、思わぬタイミングで案内されるケースもあります。
SNS上では、「自分がエルパト真っ只中のときに、他の人から『初回のエルパトで枠バッグを案内された』という話を聞いて心が折れそうになった」という声もあり、やはり縁とタイミングの要素が大きいことを示しています。
通い続けても結果が出ないと、疲れてしまうこともありますよね。そんなときは、リセール市場という安心できる選択肢を検討してみましょう。
鑑定済み・保証つきの専門店であれば、安心して自分に合ったカラーや素材を比較しながら選ぶことができます。正規店に通うのとはまた違った「出会い」の楽しみがあります。
どれだけ通っても、必ずしも希望のバーキンやケリーに出会えるとは限りません。そんなときの選択肢として検討したいのが、リセール市場(中古市場)です。
リセール市場には、正規店では出会えないような魅力があります。
エルパトは夢のある挑戦ですが、「リセール市場で運命のバッグに出会う」というもう一つの楽しみ方もあります。
XIAOMAのように、世界中のバイヤーネットワークを持つ専門店なら、正規店に劣らない出会いの機会を提供しています。
数ヶ月で出会える人もいれば、数年単位で通ってようやく案内されたという人もいます。バッグ以外に、シェーヌダンクルなどの人気ジュエリーを狙って1〜2か月で出会えた人もおり、やはり運やタイミングに左右される部分が大きいのが実情です。
一人で通う人が多いですが、友人や家族と一緒に行っても問題はありません。大切なのは「自然な会話」と「誠実な姿勢」であり、人数そのものは成功に大きな影響を与えません。
可能です。ただし店舗は都市部に集中しているため、出張や旅行の際に立ち寄るスタイルを取り入れる人が多いです。交通費や時間の負担はありますが、続ける工夫をすれば十分挑戦できます。
一部では「海外の方が比較的ベーシックカラーが出やすかった」という声もあります。一方で「海外エルパトで『バッグは出せない』と断られた」という声もあり、国や店舗ごとに状況は異なるようです。海外だから必ず買えるわけではないと理解しておきましょう。
エルメスの哲学としては「投資目的」よりも「自分が大切に使う」ことを重視しています。転売そのものが禁止されているわけではありませんが、本当に愛用する姿勢がブランドにとっても望ましいとされています。
必ずしもダメということはありません。実際にSNS上でも、「他店舗で購入したこともあるけど、引き続き担当からバッグを案内してもらえた」という声がありました。
ただし、担当者との信頼関係によっては「自分から紹介したい」という気持ちが働くこともあります。大切なのは、担当者との関係性をどう築くかという点です。
エルパトは、簡単に成果が出るものではありません。数ヶ月で憧れのバッグに出会える人もいれば、数年単位で挑戦を続ける人もいます。だからこそ大切なのは、「前向きな姿勢」と「継続する力」です。中には「エルパトをきっかけに沼にハマり、ようやく希望のバッグに辿り着けた」という経験談もあります。
正規店に通う時間や費用はかかりますが、挑戦するプロセスそのものがエルメスとの関係を深め、ブランドの世界観に触れる機会にもなります。たとえすぐに成果が出なくても、その体験は必ず自分の財産になります。
そして、どうしても疲れてしまったときは、リセール市場で自分に合ったバッグを探すという選択肢もあります。信頼できる専門店であれば鑑定・保証つきで安心でき、正規店では出会えない希少なカラーや素材に巡り合える可能性もあります。
エルパトは「憧れのバッグを手に入れるための挑戦」であると同時に、自分らしいスタイルを見つける旅でもあります。希望を持ち、楽しみながら続けていくことが、成功への一番の近道です。