「いつかは手に入れたい」と憧れるエルメスのバッグ。その中でも特に象徴的な存在が、バーキンとケリーです。
どちらもラグジュアリーの代名詞として知られていますが、いざ選ぶとなると「何が違うの?」「自分にはどっちが合っているの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、エルメスを代表する2大バッグ「バーキン」と「ケリー」について、見た目や構造の違い・入手難易度・定価や中古相場・資産価値・購入方法など、気になるポイントを徹底比較。2025年の最新情報をもとに、「ファーストエルメス」の選び方も丁寧に解説していきます。
“エルメスの2大アイコン”とも言われるバーキンとケリー。どちらも時代を超えて愛される不朽の名作ですが、それぞれに異なる背景とストーリーがあります。
まずはそのルーツを知ることで、2つのモデルに込められた魅力や哲学を感じてみましょう。
バーキンは、1984年に誕生したモデルです。
名前の由来は、フランス在住の英国人女優・歌手のジェーン・バーキン(Jane Birkin)。飛行機の隣の席に偶然居合わせた当時のエルメス社長ジャン=ルイ・デュマ氏が、彼女がバッグの収納力について不満を漏らしているのを聞き、それをヒントに新しいバッグをデザインしたという逸話が残されています。
「荷物をたっぷり収納できて、上品な佇まいを持ち、普段使いもできる」——そんな実用性と美しさを兼ね備えたバッグとして誕生したのがバーキンです。そのストーリー性と実用性から、今では“エルメスの象徴”とも呼ばれる存在になりました。
ケリーは、もともと1930年代に「サック・ア・クロア(Sac à dépêches)」という名前で誕生したモデルです。
しかし、1950年代に転機が訪れます。元ハリウッド女優であり、後にモナコ王妃となったグレース・ケリー(Grace Kelly)がこのバッグを愛用していたことで、一躍有名になったのです。
特に有名なのが、妊娠中のお腹を隠すためにバッグを持っていた写真が雑誌『LIFE』に掲載されたエピソード。これが世界的に話題となり、「ケリーバッグ」と呼ばれるようになりました。
その後、1977年に正式に「Kelly(ケリー)」という名称に改められ、今に至ります。
エレガンスと品格を象徴するこのバッグは、特にフォーマルな場面でも支持され、まさに“レディの象徴”とも言える存在です。
「バーキンとケリーって、見た目は似ているけど何が違うの?」という声は非常に多く聞かれます。
どちらもエルメスの代表作であり、上質なレザーと洗練されたシルエットを持ちますが、実は使い勝手や構造において大きな違いがあります。ここでは、その違いを具体的に比較していきます。
バーキンは、フラップを開けたままでも使える設計で、日常的に物を出し入れしやすい構造が特徴です。サイドのベルトを緩めれば開口部が広がり、ラフなスタイルでも持ちやすく、使用シーンを選びません。
一方のケリーは、フラップを閉じてカデナ(金具)で留めるデザインが基本で、よりフォーマルな印象があります。開け閉めに手間がかかる反面、整った佇まいと品格が魅力で、ドレスアップした場にもぴったりです。
ケリーにはショルダーストラップが付属しており、ハンドバッグとしてもショルダーバッグとしても使用可能な2WAY仕様です。フォーマルでもカジュアルでも活躍し、汎用性の高さが評価されています。
一方で、バーキンには基本的にストラップがなくハンドキャリー専用です。腕にかけて持つスタイルが中心となるため、荷物が多い日や長時間の外出にはやや負担を感じることもあるかもしれません。
バーキンとケリーには、縫製方法の異なる「外縫い(セリエ)」と「内縫い(レトゥルネ)」の2種類の仕様があります。どちらも魅力的ですが、それぞれ印象が異なります。
同じサイズ・素材のバーキン、ケリーでも、この構造の違いによってまったく異なる表情を見せてくれるため、選ぶ際の重要なポイントとなります。
バーキンとケリーは、それぞれ複数のサイズ展開があります。特に人気のサイズは以下の通りです。
サイズが変わると見た目の印象や使い勝手も大きく変わります。収納量や体型とのバランスも考慮し、自分に合ったサイズを選ぶのがポイントです。
どちらも「いつでも買えるわけではない」ことで知られるエルメスのバーキンとケリー。では、その中でもより“手に入りにくい”のはどちらか、という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
入手難易度は、単純な流通量の違いだけでなく、人気カラー・素材、購入方法の特殊性など、複数の要素が絡み合っています。ここでは、主な違いを3つの視点から見ていきましょう。
エルメスのバーキン・ケリーは、常に店頭に並んでいるわけではなく、購入にはある程度の「関係性」や「タイミング」が影響すると言われています。
いわゆる“30分ルール”などの購入に関する具体的な基準は公式に明言されていませんが、実際には以前の購入履歴や店頭での接客履歴が影響する場合もあるようです。
このような特別な販売スタイルも、エルメスが長年培ってきたブランドの神秘性と魅力の一部といえるでしょう。
入手難易度は、カラーや素材、サイズによっても大きく変わります。
特に最近では、バーキン25の入手難易度が群を抜いて高いとされることが多く、リユース市場でも入荷後すぐに売れるケースが目立ちます。
一方、ケリーも25・28サイズを中心に需要が高く、セリエ(外縫い)仕様やエキゾチックレザーなどは非常に限られた流通量のため、レア度が高いと言えるでしょう。
こうした傾向から、「どちらがレアか」は一概に言い切れないものの、バーキン25の希少性が際立つという見方も多く聞かれます。
また、カラーの視点ですと、ゴールド(Gold)やエトゥープ(Etoupe)などの定番カラーは人気が集中しやすく、供給が追いついていないことも。
素材に関しては、クロコダイルやリザードなどのエキゾチックレザーは、もともとの流通量が少なく希少性が高いため、価格も跳ね上がります。
このように、同じバーキンやケリーでも、サイズ×カラー×素材×金具の組み合わせによって、実際のレア度は大きく異なるのが現状です。
正規店での購入を待つよりも、自分の希望に合ったモデルを早く見つけられる手段として、信頼できるリユース市場を活用する方も増えています。
とくに近年は、エルメス専門の取扱実績が豊富なラグジュアリーリユース店も多く、安心して選べる選択肢の一つとなっています。
ただし、信頼できる販売店を選ばないと、状態の見極めや真贋リスク、価格の適正性において不安が残るケースもあります。
XIAOMAでは、30年以上の経験を持つ査定士が1点ずつ厳しく品質チェックを実施。新品・未使用品をはじめとした状態良好な中古品のみを取り扱っているため、初めての方でも安心してご購入いただけます。
バッグ選びで避けて通れないのが価格の話。特にエルメスのようなハイエンドブランドの場合、定価と中古価格の差、さらには将来的な資産価値も含めて比較することが大切です。
ここでは、2025年時点でのバーキンとケリーの定価・中古市場における相場の傾向を、わかりやすく整理してご紹介します。
エルメスの定価は毎年見直されています。以下は、2025年時点での定番素材(トゴ、トリヨン、エプソンなど)の参考定価です。
※上記は記事更新時点での参考値です。素材・金具・仕様により価格は変動します。
2025年現在、バーキン・ケリーともに中古市場では高水準の価格で取引されており、状態やモデルによっては定価を大きく上回るプレミア価格になることも珍しくありません。
※いずれも一般的な素材(トゴ、エプソン、トリヨンクレマンスなど)を基準とした参考価格帯です。
※カラー・金具・刻印・付属品の有無・希少性などにより、実際の価格は大きく変動する場合があります。
近年のエルメスバッグは、購入時より高値で売却できるケースが珍しくないという点でも注目されています。特に「バーキン25」や「ケリー25」は市場の需要が高く、価格上昇率も安定しているため、“持つ資産”として選ばれることが増えています。
また、定番カラー×人気サイズ×状態良好であれば、数年後に再販した際も高水準の査定が期待できることから、「使って楽しみ、いざという時に手放せる」という安心感も魅力です。
あわせて読みたい:バッグを資産に変える!エルメスの“価値が落ちにくい”モデルTOP5【2025年最新版】
「自分の年収でバーキンやケリーは買えるの?」——高額なラグジュアリーバッグだからこそ、購入者層の実態が気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、実際にエルメスを手にする人々の年収やライフスタイル、サイズ・素材選びの傾向について紹介します。
一般的に、バーキン・ケリーを購入している層は世帯年収1,000万円以上〜3,000万円台が多いとされます。なかには自営業者や医師、弁護士などの高所得者もいますが、近年では共働き家庭などによる計画的な購入も増えてきています。
また、単純な年収だけでなく、「ライフステージ」や「価値観」も購入の動機を大きく左右しています。
といった、「一生に一度の買い物」として選ばれるケースも少なくありません。
手が届くかどうかを左右するのは、サイズと素材の選び方です。
たとえば、バーキン25やケリー25などの小型サイズは近年人気が集中していることから、リユース市場では新品・未使用品は定価以上のプレミア価格になる傾向があります。
一方、30や32といったサイズは相場がやや落ち着いており、状態の良い中古品であれば100万円台中盤〜で見つかることも。
また、トゴ・エプソン・トリヨンクレマンスなどの定番素材は、エキゾチックレザーに比べて価格も抑えめです。無理のない範囲でモデルを選ぶことで、初めてのエルメス購入を現実的な選択にできます。
モデル選びにおいては、年収だけでなくライフスタイルや用途を意識することがとても大切です。
自分の生活にしっかりフィットするモデルを選ぶことが、長く愛せるエルメスとの付き合い方につながります。
「どちらも素敵で選べない」——そんな声が多いのが、バーキンとケリーの比較です。どちらも一生ものの魅力がありますが、用途や価値観、将来の活用方法によって、選ぶべきモデルは変わってきます。
ここでは、「ファーストエルメス」を検討中の方に向けて、目的別・ライフスタイル別の選び方のヒントをご紹介します。
初めてエルメスを購入するなら、以下のようなポイントを軸に検討するのがおすすめです。
特にケリー28(内縫い)やバーキン30は「初めてでも持ちやすい」と評判で、販売・買取の流通量も多く、失敗しにくいサイズ感といえます。
資産性という観点で選ぶなら、次のような条件に注目すると良いでしょう。
とくにバーキン25やケリー25の美品は購入時と同等で売却できるケースもあるため、「使いながら資産として保有する」という考え方も広がっています。
自分のライフスタイルにフィットするかどうかも、後悔しない選び方の重要なポイントです。
「どちらが正解」ということではなく、“今の自分”に合った1点を選ぶことが何より大切です。
「欲しいと思ってもすぐには買えない」——それがエルメスのバーキンとケリーです。憧れのバッグを手に入れるには、正規ルートとリユース市場、それぞれの特徴と注意点を理解することが大切です。
エルメスの直営ブティックでバーキンやケリーを購入するには、少しコツが要ります。
現在、バーキンやケリーは店頭に並んでいることはほとんどなく、来店時に担当スタッフから「ご案内」されることで初めて購入できるという形式が一般的です。
いわゆる「30分ルール」とは、「来店後30分以内にふるまいや購入意欲が評価される」とされる都市伝説的なルール。エルメス公式に認められているわけではありませんが、一定の購入履歴や担当スタッフとの信頼関係が購入の鍵になるというのは、多くの購入者の間で語られている実情です。
このようなアプローチが、購入のチャンスを高める要素と考えられています。
正規店での購入が難しい場合、信頼できるリユース店での購入を検討する方も多くなっています。自分の好みのモデル・カラー・サイズをピンポイントで選べる上、タイミングによっては正規店よりも早く手に入ることもあります。
ただし注意したいのは以下の点です。
XIAOMAでは、30年以上の鑑定実績をもつ専門スタッフが1点ずつ厳格に品質チェックを実施。新品・未使用品、美品など、安心して選べるラインナップが揃っています。
また、在庫確認や購入相談もLINEから気軽に行えるため、初めての方でも安心して利用できます。
バーキンとケリー、どちらを選んでも、それは一生の記憶に残る“特別な一本”になるはずです。大切なのは、「どちらが正解か」ではなく、“今の自分”に合っているかどうか。
そんな風に、自分にとってのベストな一本を探す時間そのものが、エルメスを選ぶ醍醐味でもあります。
もし「まだ迷っている」「自分に合うモデルがわからない」と感じたら、信頼できる専門店で実物を見てみることもおすすめです。写真だけではわからない質感や重さ、佇まいの美しさに触れることで、本当に欲しい一品が見えてくるかもしれません。
エルメス専門店 XIAOMAでもバーキン、ケリーの豊富なラインナップを取り揃えております。実際に手に取って、鏡で合わせてみて、あなたにぴったりなモデルを見つけてみてくださいね。
ここでは、バーキンとケリーに関してよく寄せられる疑問にお答えします。
「どっちが人気?」「どっちが高い?」といった素朴な疑問から、正規店での購入方法や資産価値についての質問まで、初めてエルメスを検討する方が知っておきたいポイントをQ&A形式でまとめました。
どちらも根強い人気を誇りますが、近年のトレンドではバーキン25とケリー25のような小型モデルの需要が高まっています。
カジュアルにもフォーマルにも使えるケリーは幅広い層から支持されており、流行という意味ではケリーの方がわずかに優勢な傾向があります。
モデル・サイズ・素材によって異なりますが、バーキンの方が定価・中古相場ともに高くなる傾向があります。
特にバーキン25は中古市場でもプレミアがつきやすく、未使用品で200万円を超えるケースも見られます。
資産価値の観点では、バーキン25とケリー25が最も注目されています。
市場の需給バランスや希少性から、どちらも値上がりしやすいモデルですが、今後はコンパクトで扱いやすいケリーの人気がさらに高まるという見方もあります。
正規店で両方を購入することは可能ですが、在庫の有無や案内のタイミングによって左右されるため、希望するモデルをすぐに買えるとは限りません。
特にバーキンは案内されにくいとされており、過去の購入履歴やスタッフとの関係性が影響する場合もあります。
エルメス公式が明確に販売条件を公表しているわけではありませんが、次のようなポイントが「案内につながる可能性がある」と多くの顧客が体験談として挙げています。
“すぐに買える”ということはほとんどないからこそ、長期的な関係構築を意識することが大切です。